ビタミンB群が十分でバランスの良い食事で心疾患を抑制 厚労省研究班
ビタミンB群を食事で多くとる人は心筋梗塞などの虚血性心疾患になりにくいことが、厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の調査研究で分かった。
食事内容から葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の摂取量を算出し5つのグループに分け、年齢、性別、喫煙、肥満、ビタミン剤の摂取などの影響を除いて、各栄養素と発症リスクの関連を比較した。
その結果、ビタミンB6の摂取量がもっとも少ないグループに比べ、多いグループでは30%から50%リスクが下ることが分かった。心筋梗塞に限るとこの傾向はよりはっきりと出て、もっとも少ないグループに比べ、もっとも多いグループでは、葉酸で47%、B6で48%、B12で47%それぞれ低かった。
研究班は、「葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12は、生体内でのメチル代謝において、それぞれ異なる役割を担っている。ひとつでも欠乏することによりメチル代謝が滞ると、血中ホモシステインが上昇し、動脈硬化などにより心筋梗塞を引き起こすと考えられる」としている。
日本人では、葉酸やビタミンB12の摂取量は比較的多いが、ビタミンB6の摂取量は少ない傾向がある。「食事で特にビタミンB6を十分にとり、これらを含む食品をバランス良くとることが、心筋梗塞の予防につながる可能性がある」としている。
厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」
葉酸・ビタミンB-6、B-12と虚血性心疾患リスク
食事でビタミンB群を多くとると心筋梗塞のリスクが低下
研究班は1990年と95年、岩手、秋田、長野、沖縄の4地域で、40歳から59歳の男女約4万人の生活習慣を調査した。約11年の追跡期間に、男性201人、女性50人の計251人が心筋梗塞などを発症した。食事内容から葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の摂取量を算出し5つのグループに分け、年齢、性別、喫煙、肥満、ビタミン剤の摂取などの影響を除いて、各栄養素と発症リスクの関連を比較した。
その結果、ビタミンB6の摂取量がもっとも少ないグループに比べ、多いグループでは30%から50%リスクが下ることが分かった。心筋梗塞に限るとこの傾向はよりはっきりと出て、もっとも少ないグループに比べ、もっとも多いグループでは、葉酸で47%、B6で48%、B12で47%それぞれ低かった。
バランス良く十分とっている人では発症が少ない
3つの栄養素の摂取量の高低の組み合わせでも検討し、これらの栄養素はひとつだけが高いだけでは、心筋梗塞には予防的にはたらかない可能性が示された。3つすべて少ない人では、すべて多い人に比べ、心筋梗塞のリスクが2倍以上になった。1つだけ多くても他の2つが少なければ同様に高リスクで、特にB12と葉酸が多くてもB6が少ないとリスクは2倍以上になることがわかった。研究班は、「葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12は、生体内でのメチル代謝において、それぞれ異なる役割を担っている。ひとつでも欠乏することによりメチル代謝が滞ると、血中ホモシステインが上昇し、動脈硬化などにより心筋梗塞を引き起こすと考えられる」としている。
日本人では、葉酸やビタミンB12の摂取量は比較的多いが、ビタミンB6の摂取量は少ない傾向がある。「食事で特にビタミンB6を十分にとり、これらを含む食品をバランス良くとることが、心筋梗塞の予防につながる可能性がある」としている。
厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」
葉酸・ビタミンB-6、B-12と虚血性心疾患リスク
2008年05月更新
