緑茶成分がアレルギー疾患を予防
2008年12月20日
 緑茶カテキンの一種がアレルギー疾患に関係する遺伝子の発現を抑える可能性を示唆する研究結果が、11月に神戸で開催された日本薬理学会近畿支部会で発表された。研究は、福井裕行・徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部教授と伊藤園が共同で行った。

 カテキンは緑茶や紅茶の渋みの成分となる水溶性のポリフェノール。「抗酸化作用がある」、「コレステロールを低下させる」などといわれている。研究では、カテキンの中で特に抗酸化力の強いとされる「EGCg(エピガロカテキンガレート)」に着目した。

 アレルギー性鼻炎、花粉症、気管支喘息などのアレルギー反応は、花粉やハウスダストなどの異物が体内に入って、肥満細胞から分泌されるヒスタミンが受容体と結合することにより引き起こされる。ヒスタミンの分泌を抑える物質があれば、アレルギー疾患の予防になる。

 これまでの研究で、EGCgが肥満細胞からのヒスタミン分泌を抑制することで、アレルギー抑制の効果を示すことは知られていた。そこで福井教授らは、緑茶抽出液とEGCgが、ヒスタミン分泌にかかわる遺伝子(ヒスタミン受容体遺伝子)やアレルギー情報伝達物質の遺伝子のはたらきを抑えるかどうかを細胞を使って実験した。その結果、添加した細胞は添加しない細胞に比べ、ヒスタミン受容体遺伝子の発現を抑えることが分かった。

徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
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