格安ファースト・フードは不健康? 米団体が発表
2008年12月10日
 安くて手軽なファースト・フードは庶民の味方であり誘惑にかられるが、値段の安いメニューには「隠れたコストがかかる」ことを知っていたほうが良いと米国の医療団体が調査結果を発表した。

 調査を行ったのはワシントンの非営利団体「キャンサー・プロジェクト」。同団体は医師を中心にがんの予防や治療に関するパンフレットや教材の制作や、がんを予防するための食事や食品についての研究活動を展開している。

 株式市場の低迷や失業率の上昇にともない、米国でよく利用されているファーストフード・チェーンは1ドル以下のメニューを増やし、財布の紐をしめている利用者の心を掴もうと対策している。しかし、こうした格安メニューの多くは高脂肪、高塩分、高エネルギーだという。

 調査は今年10月に、同団体に所属する栄養士が、米国の5つの大手ファースト・フード・チェーンで実施。エネルギー、脂肪、飽和脂肪、コレステロール、ナトリウム、食物繊維などの栄養成分や、調理法をはじきだし、もっとも「不健康」なメニュー5つを公表した。

 公表したメニューはいずれも脂肪、飽和脂肪、エネルギー、ナトリウム、コレステロールが高く、加工肉やレンジなどで焼いた肉を使っており、こうした食品はがんなどの発症リスクを高めるとしている。

 米国医学研究所委員会の2005年の報告書によると、価格の安いファストフードがターゲットにしているのは10代の子供や若者、アフリカ系やラテンアメリカ系の少数移民など。こうした層で肥満や2型糖尿病、心疾患の有病者が増えている。

 「不名誉」な1位に選ばれたファースト・フード・チェーンの「ジャック・イン・ザ・ボックス」は、「取り上げられたメニューは価格を重視する人向けのもの。健康的な付加価値を高めたメニューも用意している」と反論している。

きびしい時期に格安メニュー:ファースト・フードのワースト5品(キャンサー・プロジェクト/英文)
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