アミノ酸「グリシン」が、睡眠の質・睡眠量を改善
2008年11月01日
味の素は、アミノ酸である「グリシン」が末梢血流を増加させ熱の発散を促し、睡眠と関係が深いとされる「深部体温」を低下させることを、ラットとヒトによる実験で確認したと発表した。研究成果を11月7日から東京で開催された、第32回日本睡眠学会で発表した。
グリシンは体内でつくられるアミノ酸の1つで、ホタテやえびなどの食品に多く含まれている。神経系ではグリシン受容体へ作用し、神経伝達物質としての機能をもつことが知られる。成人の1日摂取量は3gから5g程度とみられる。
眠りは、夜になり体の中心部の温度である「深部体温」が下がることで、ホルモンの一種「メラトニン」分泌量が増えて起こる。深部体温の低下の度合いが急であればあるほど速やかに入眠できる。
また、健常者10名を対象とした二重盲験クロスオーバー試験も行った。夕方に直腸、手の甲、額、足の甲に温度測定用プローブを装着し、就寝2時間前にグリシン3gかプラセボを摂取してもらったところ、グリシン摂取時には就寝4時間後に直腸温(深部体温)が、プラセボ摂取時に比べ有意に減少し、3時間持続した。足の甲の表面温度が増加したことから、体表からの熱放散が深部体温の減少に寄与していることが示唆された。
眠りにはさまざまな調節物質が影響し、生活リズムと同調して起こる。加齢や生活習慣、ストレスなどで調節機能がうまく働かなくなると、睡眠の質が低下するおそれがある。
グリシンを就寝前に摂取することで、睡眠の質が向上することが確かめられれば、有効な治療薬や機能性の高い食品をつくれる可能性がある。同社は、グリシンのメカニズムを探索する研究を続け、睡眠により二次的に改善する肌質などについても研究を行いたいとしている。
味の素(株)
グリシンは体内でつくられるアミノ酸の1つで、ホタテやえびなどの食品に多く含まれている。神経系ではグリシン受容体へ作用し、神経伝達物質としての機能をもつことが知られる。成人の1日摂取量は3gから5g程度とみられる。
眠りは、夜になり体の中心部の温度である「深部体温」が下がることで、ホルモンの一種「メラトニン」分泌量が増えて起こる。深部体温の低下の度合いが急であればあるほど速やかに入眠できる。
深部体温の変化(実験マウス)

ヒト直腸温の変化
実験では、ラットの脳波と筋電位の測定を行い、睡眠ステージの判別を行なった。グリシンを投与すると投与2時間後の覚醒量がグリシン投与群で有意に減少し、ノンレム睡眠(深い睡眠)量が有意に増加し、睡眠の質が良くなることが示された。
ヒト直腸温の変化
また、健常者10名を対象とした二重盲験クロスオーバー試験も行った。夕方に直腸、手の甲、額、足の甲に温度測定用プローブを装着し、就寝2時間前にグリシン3gかプラセボを摂取してもらったところ、グリシン摂取時には就寝4時間後に直腸温(深部体温)が、プラセボ摂取時に比べ有意に減少し、3時間持続した。足の甲の表面温度が増加したことから、体表からの熱放散が深部体温の減少に寄与していることが示唆された。
眠りにはさまざまな調節物質が影響し、生活リズムと同調して起こる。加齢や生活習慣、ストレスなどで調節機能がうまく働かなくなると、睡眠の質が低下するおそれがある。
グリシンを就寝前に摂取することで、睡眠の質が向上することが確かめられれば、有効な治療薬や機能性の高い食品をつくれる可能性がある。同社は、グリシンのメカニズムを探索する研究を続け、睡眠により二次的に改善する肌質などについても研究を行いたいとしている。
味の素(株)
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