北京・上海・東京の「食」のスタイルを比較
2008年10月01日
 日清オイリオグループ生活科学研究室は、日本と中国での「食」に関する意識や行動の違いについての調査結果を公表している。この調査は北京、上海の20代から30代の中高所得者と、東京の同年代の人々を対象に実施したもの。

 中国は1990年以降、GDPの年平均成長率が9.0%と急速な経済発展を遂げ、消費行動も変化している。同研究室は、「悠久の歴史をもつ中国の食文化でも新しいスタイルが広まっていくだろうと」と予想しており、この調査では生活者の価値観の変化や生活習慣の動向について調べた。
東京は孤食が多く調理法が豊富、揚げ物が定着
 調査によると、北京と上海では、父、母、友人など複数人で食事をとることが多く、夕食を1人で食事をとる孤食の割合は平日が14%から11%で、東京の38%から30%に比べ低かった。休日はその傾向が特に強いが、北京の男性は平日と休日ともに仕事関連の人と食事する割合が25%と高かった。

 「夕食のおいしさに重要なこと」を聞いた質問では、北京・上海では「食卓の雰囲気が良いこと」という回答が71%から69%ともっとも多く、「家族全員が揃っていること」が70%から63%だった。家族に関する項目の回答率が高く、食事では家族が集うことが重要であることがうかがえる結果になった。一方、東京では「栄養バランスが良いこと」が60%で、品数・野菜を増やすなど具体的な意向が示されたが、「特に無し」という回答も35%と多かった。

日清オイリオ 生活科学情報 No.11
3都市(北京・上海・東京)における若年層の「食」のスタイルを比較
 「最もよく行う調理法」について、北京・上海では約8割が「炒める」と答えたが、東京では4割弱。煮る、焼くもそれぞれ2割以上で、調理のバリエーションが豊富であることが分かった。「野菜炒めに使用する食用油の量」は、約20gが北京で43%から38%、上海で46%から41%でもっとも多かったが、東京では14g(大さじ1杯)前後が多く、北京・上海の方が野菜炒めに多くの食用油を使用している。

 揚げ物を「とても好き」「まあ好き」と答えた人は東京は71%で、北京の55%、上海の59%に比べ割合が高かった。特に東京では、とても好きと答えた比率が22%と高い結果になった。

 「持ち帰りの揚げ物を食べる場所」について、東京では約9割の人が自宅と回答したのに対し、北京・上海では自宅と答える人が4割から5割程度、職場・学校や路上と答える人も1割から2割いた。

 同研究室は、「中国では日本のスーパーやデパートで売られるような惣菜はほとんどなく、持ち帰りの揚げ物に屋台やレストランのテイクアウト、ファストフードなどを思い浮かべる」としている。一方、東京では持ち帰りの揚げ物というと、スーパーやデパートで売られている惣菜を想起する場合がほとんどで、自宅での食事としての役割を担っているようだ。

日清オイリオグループ(株)
  生活科学研究室-食と生活情報レポート
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